診断で楽天証券が出た方へ。手数料を0円にする設定から、ポイントの受け取り方まで、最初にやることだけをまとめました。
診断で楽天証券が出た方へ。ここは口座を開いたあと、最初にやることだけを書いたページです。会社そのものの紹介は楽天証券のページにあります。
1. 手数料を0円にする(コースの選択と、同意が要ります)
楽天証券の国内株の手数料が0円になるのは「ゼロコース」を選んだときです。約定金額にかかわらず0円になります。
ただし条件があります。SOR(スマート・オーダー・ルーティング/Rクロスを含む)の利用に同意することが必須です。同意しないと、そもそもゼロコースを選べません。
SORは、複数の市場から条件のいい市場を選んで注文を出す仕組みです。Rクロスの対象になるのは、東証に上場する銘柄のうち楽天証券が指定した銘柄です。
夜間のPTS取引について「0円の対象外」と書いている記事がありますが、それは誤りです。ゼロコースならPTSにも追加の手数料はかかりません(公式の原文は「追加で手数料はかかりません。」)。
2. マネーブリッジを設定する(入金の操作が要らなくなります)
楽天銀行と連携する「マネーブリッジ」は、まっさきに設定してほしいところです。楽天証券は、自動入出金(スイープ)をこう説明しています。
「銀行口座と証券口座を資金が自動で移動するので、お客様による入出金の操作の必要がありません。」
買うときに、足りない分が楽天銀行から自動で入ってきます。買い注文の予想受渡金額が証券口座の買付可能額を超えると、その差額が自動で入金されます(自動入金=スイープ)。買うたびに入金する操作が要りません。
- 毎営業日の夜間(21:00以降)に、証券口座の資金が自動で楽天銀行へ戻ります。だから置きっぱなしでも優遇金利が付きます
- 入出金の手数料は無料です
- 自動入金の対象は、国内株式の買い注文(IPO・POを含む)、投資信託の買い注文と積立、米国株式の買い注文と積立(円貨決済)です。立会外分売、米国以外の外国株、FXや先物オプションは対象外です
そのうえで金利です。1,000万円までが年0.48%(税引後0.382%)、超えた分が年0.42%(税引後0.334%)(2026年8月3日から適用)。設定していないと、この金利は付きません。判定は前月末の時点で、公式は「本金利は前月末終了時点でマネーブリッジの設定が完了されているお客さまに、当月1ヶ月間適用する優遇金利」としています。第一生命支店・OKB支店・NCB支店・JRE BANK口座は対象外です。
また、楽天証券での取引に応じて楽天ポイントが付く「ハッピープログラム」があります。これはマネーブリッジの申し込みだけでは足りず、ハッピープログラムへのエントリーも別に必要です(両方そろって対象になります)。
3. クレカ積立は「毎月12日に再判定」される
楽天カードで投資信託を積み立てると楽天ポイントが付きます。上限は月10万円です。
★ここが他社と違うところです。SBI証券や松井証券のように「カードをいくら使ったか」で率が決まるのではなく、積み立てる投資信託の代行手数料で率が変わります。しかも毎月12日に再判定されます。
| カード | 代行手数料 0.4%以上 | 0.4%未満 |
|---|---|---|
| 楽天ブラック | 2.0% | 2.0% |
| 楽天プレミアム | 1.0% | 1.0% |
| 楽天ゴールド | 1.0% | 0.75% |
| 楽天カード(一般) | 1.0% | 0.5% |
低コストの人気ファンド(オルカンなど)は代行手数料が0.4%未満のことが多いので、その場合は右の列になります。「楽天カードなら1%」と覚えていると、実際と違うことがあります。
★年会費を払ってランクを上げても、意味がない場合があります
表を縦に見てください。代行手数料0.4%以上のファンドを買うなら、プレミアム・ゴールド・一般はぜんぶ1.0%で同じです。年会費を払ってカードのランクを上げても、還元率は1円も変わりません。
カードのランクで差がつくのは、代行手数料0.4%未満のファンドを買うときだけです(1.0% / 0.75% / 0.5%)。
★楽天ブラックだけは別格で、代行手数料に関係なく常に2.0%です。ただし招待制のカードなので、ここは「そういうものがある」という話として読んでください。
還元率でファンドを選ばないでください
ここは気づきにくいので、はっきり書いておきます。
上の表のとおり、代行手数料が高いファンドを買うほど還元率が上がります。だったら還元率の高いファンドを選べばいいのでは、と思うところですが——やめたほうがいいです。
理由は、還元は積み立てた瞬間に1回きりで、信託報酬は残高に対して毎年ずっとかかるからです。土俵が違います。
還元は積立のときに1回、信託報酬は保有している残高に対して毎年かかります。候補ごとに「年間の還元額」と「残高×信託報酬」を比べてください。
下の表は、月3万円(年36万円)を一般カードで積み立て、信託報酬に年1.4%の差があった場合の例です。
| 経過 | 残高(概算) | 信託報酬の差(年) | 還元の差(年) |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 約18万円 | −2,520円 | +1,800円 |
| 5年目 | 約162万円 | −22,680円 | +1,800円 |
| 10年目 | 約342万円 | −47,880円 | +1,800円 |
1年目の時点で、すでに負けています。還元の差は積立額に比例するので毎年1,800円で頭打ちですが、手数料の差は残高に比例して増え続けるからです。
★この例では、還元の差より信託報酬の差のほうが早く大きくなります。信託報酬の差がここまで開かない組み合わせなら結果は変わるので、自分が買う候補の数字で計算してください。
そしてここは、ひとつ上の「カードのランク」の話と裏表になっています。低コストのファンドを買う人は、カードのランクで還元率が変わります(1.0% / 0.75% / 0.5%)。高い手数料のファンドを買う人は、ランクが変わっても同じです(みんな1.0%)。順番としては、買うファンドを先に決めて、そのあとカードのランクを考えることになります。
上の数字は仮定を置いた例です。実際の差は選ぶファンドによります。ご自身が買おうとしているファンドの信託報酬(目論見書に書いてあります)で計算し直してみてください。
積立以外にカードをいくら使うか、という条件はありません。SBIは2年目から前年10万円、松井は月間5万円が要るので、そこは楽天のほうが気軽です(SBIも入会初年度は利用額の条件がありません)。
月3万円を30年つづけたら、どれくらい貯まるか
積み立てる額は30年で1,080万円(月3万円×12ヵ月×30年)。そこに還元率をかけるだけの、単純な計算です。
| 還元率 | 30年で貯まる楽天ポイント |
|---|---|
| 0.5%(代行手数料0.4%未満・その他のカード) | 54,000ポイント |
| 0.75%(同・ゴールド) | 81,000ポイント |
| 1.0%(代行手数料0.4%以上のファンド、または プレミアム) | 108,000ポイント |
| 2.0%(楽天ブラック) | 216,000ポイント |
★そのままの率が30年続く前提の、あくまで目安です。還元の条件は実際によく変わります(このページに書いた各社の条件も、直近1〜2年で改定されています)。「これだけもらえる」という約束ではありません。
★楽天は率が毎月12日に再判定されます(買っているファンドの代行手数料で変わる)。低コストの人気ファンドは0.4%未満のことが多いので、上の表の上2行になりやすいと考えておいてください。
貯まった楽天ポイントは何に使えるか
楽天ポイントは1ポイント=1円として使えます。
- 楽天証券で投資信託・国内株式(現物)・米国株式(円貨決済)・バイナリーオプションの買付に使える(公式は「ポイントは1ポイント=1円から使えて」と書いています)
- 積立の支払いにも使える(ポイント利用設定)
- もちろん楽天市場をはじめ、楽天のサービスや街の店舗でそのまま使えます
★★残念ながら、投資に使えるのは「通常ポイント」だけです。
キャンペーンでもらった期間限定ポイントは、投資には使えません(SPUで付いたぶんも含みます)。
カードの支払いに充てることもできません。他のポイントから交換してきた楽天ポイントも対象外です。
楽天ポイントは貯まりやすいぶん期間限定の割合が大きいので、「ポイントで投資できる」と聞いて
数えるときは、通常ポイントがいくらあるかを見てください。
★ポイント投資をすると、楽天市場の買い物のポイントが上がります(SPU)。公式の条件は「当月合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)でポイント+0.5倍」「当月合計30,000円以上のポイント投資(米国株式 円貨決済)でポイント+0.5倍」で、両方満たすと最大+1倍です。月3万円という条件があるので、少額のポイント投資では付きません。獲得上限は投資信託で2,000ポイント、米国株式(円貨決済)で2,000ポイントです。
4. 日経テレコンを使う(口座があるだけで無料)
楽天証券にログインすると「日経テレコン(楽天証券版)」が無料で使えます。日経新聞の朝夕刊・日経産業新聞・日経MJ・速報などが読めます。直近3日分の紙面と、過去1年の記事検索ができます。
★日経電子版そのものが無料になるわけではありません。読めるのは楽天証券版で提供されている範囲です。それでも、口座を開くだけで使えるものとしては大きいです。
5. 楽天証券が向いていること
- 米国株の取引時間が最長16時間(2026年6月22日から)。プレマーケット(日本時間17:00〜22:30)とアフターマーケット(5:00〜9:00)に対応しています※サマータイム期間。楽天証券は「1日最長16時間の米国株式取引を主要ネット証券(※2)で初めて実現します」としており、その※2は「主要ネット証券(口座数上位5社:SBI証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ e スマート証券、楽天証券(五十音順))で比較」です。
- 1株から買うときに値段を指定できる唯一の会社です(かぶミニのリアルタイム取引)。他4社は値段を選べません。
- 日経の記事が無料で読めます(上の4)。
- IPOは原則、全株を抽選に回します。マネックスも原則として配分数量のすべてを抽選です。松井は70%以上、SBIは抽選60%+ポイント順30%、eスマートは10%以上ですが、この「以上」は方針上の下限で、各社が実際に何%を抽選に回したかは公表されていません。
- 外国株が6カ国(米・中・星・泰・馬・尼)。SBIの9カ国に次ぎます。
6. 楽天証券が向いていないこと
次に、口座を開く前に確認したい点を挙げます。
- 円のまま米国株を買うと、1ドルあたり25銭かかります。「為替0銭」と言われるのはリアルタイム為替取引のときだけです。円貨決済と定時為替は25銭です。ここを混同している記事が多いので注意してください。
- 1株のリアルタイム取引には0.22%のスプレッドがかかります。値段を指定できるのは楽天だけですが、その自由度はタダではありません。寄付取引ならスプレッドは無料ですが、そちらは値段を指定できません。
- 1株で買えるのは東証だけです。名証の銘柄はマネックスとeスマートなら買えます。
- ゼロコースにはSOR同意が必須です(上の1)。
- 自動売買の「MSII RSS」はExcel限定・Windows限定です。Macでは使えません。対象も国内株・株価指数先物OP・商品先物だけで、外国株やFXは対象外です。
- かぶミニの取扱銘柄数を公表していません(公式は「スーパースクリーナーで確認」と案内しています)。他社と同じ条件で銘柄数を比較できません。
- 板情報ツール「OrderBoost」は2026年9月1日から条件が付きます。8月31日までは誰でも使えますが、9月以降は国内株(信用取引)の月間約定回数が合計5回以上必要になります。
7. 未成年の方へ
楽天証券の「こども口座」は満18歳未満の方が対象です。
- 親権者のうち1名が、楽天証券に総合取引口座を持っていることが条件です(登録親権者になります)
- 満15歳未満は親権者が取引し、満15歳以上はお子さま本人が取引主体になります
- 世帯全員が記載された住民票の写しが必要です(マイナンバーと続柄の記載が必須)
- 使えるのは国内株式(現物)、IPO、PO、立会外分売、ブロックトレード、外国株式、投資信託、債券、金・プラチナ、貸株、米国貸株、外国為替、楽ラップです
- 国内株式信用・米国株式信用・先物OP・海外先物・国内商品先物・CFD・FXは使えません
- ★クレカ積立は未成年口座が対象外です
- NISAは18歳以上が対象なので、未成年は使えません(0〜17歳向けの「こどもNISA」は2027年1月から始まる予定です)
2026年8月13日〜15日時点の各社公式にもとづく目安です。最新の手数料・条件は必ず各社公式でご確認ください。
